古き良き時代

 

今回は、先日の記事に関連するお話を・・・

↓↓↓先日の記事はコチラ↓↓↓

狭い日本、そんなに作ってどうする?

 

高まる空き家率に加えて高齢化社会問題等、いろいろと問題は山積み・・・

団地て日本中にたくさんあるけど、それこそ40数年前に建てられた古いものから

CMでもUR賃貸が宣伝しているような新しいものまで様々

そんな団地について考察していきます・・・

 

団地の歴史

太平洋戦争終戦後の住宅不足解消の一翼を担うため、建設された共同住宅が【団地】の始まり

その後、寝食一体の部屋が当たり前だった部屋の構成をダイニングキッチンと寝室といった

寝食分離の部屋の構成に変更

それが、近代的(西洋的)な生活スタイルへの変更のキッカケとなり、当時の人たちにとっては

憧れの住環境となった

当時、三種の神器と言われた『白黒テレビ』・『洗濯機』・『冷蔵庫』を揃えて

団地生活を送ることが、一種のステータスに

高度経済成長期に併せて団地の建設も盛んになり、教育機関・金融機関・店舗等といった

生活関連施設が併設したニュータウンが建設されていった

昭和40年代のベビーブームも相まって、数多くの子育て世代が団地生活を送るようになり、

団地近くに学校が建設されたり、団地を中心とした一大コミュニティーが形成されていった

その後、子世代が独立して団地からいなくなり、ベビーブームから出生数も減っていくこととなり、

団地自体に子供が少なくなっていく

学校が廃校となったり、店舗が閉鎖するなど団地住まいにとって徐々に住みづらい環境となってくる

団地そのものの老朽化も進み、併せて団地に住んでいる方々の高齢化が目立つようになってきた

 

詳しくは↓↓↓↓コチラ

団地の歴史を知ろう

 

ある団地の試み

徐々に住み手が少なくなってきている団地が多くなってる中、

古い団地を取り壊して、完全に新しいマンションにリニューアルするところもあれば、

リフォームやリノベーションをして現状の住環境に即した部屋にして

団地の活性化を図ろうとしているところも・・・

そんな中、面白い試みをしている団地があったので紹介します

 

大阪府堺市にある【茶山台団地

入居開始が1971年と、まさに前述の高度経済成長期に乗じて建設された典型的な団地

団地の高齢化と空き家対策問題に関するひとつのアンサーを出しています

地の一室を集って食事ができる総菜屋に!

入居者が続々集まる茶山台団地の凄み

団地の住民が減っていく中で、隣接していたスーパーが撤退するといった古い団地ならありそうな話

それによる高齢者の買い物支援の一環として、団地の一室を総菜屋に改装

併せて、高齢者の孤食の防止や地域のコミュニティースペースとしても機能している

また、茶山台団地は原状回復義務がなく、入居者の好みに合わせて内装が変えられるなど、

昨今のDIYブームに乗じて、自分らしく暮らしたいDIYに興味のある若年層をターゲットにした

空き室対策を実施している

公社と地元工務店の連携による「DIY工房」もあり、ワークショップを開催したりするなど、

DIY初心者にも対応したスペースとなっている

もともとの団地も若年向けに2つの住戸を1戸にリノベーションした「ニコイチ」をリリース

キッチンや部屋の配置を大胆に変更したり、仕切りのない解放感のある住まいにリノベーション

高層階を「ニコイチ」にして若年層向け住戸に

低層階は、従来の間取りで高齢者向け住戸として住み分けをができるような作りに変更

エレベーターもないので、近隣の相場より賃料も抑えることができるといったメリットも

(エレベーター無しをメリットと捉えるかどうかは貴方次第)

 

 

住まいに何を求めるのか?

賃貸住まいであれば、家賃は毎月必ず発生するもの

賃貸住まいの頃は、あくまで家を購入するまでの『仮住まい』というつもりでした

なので、「家賃を如何に抑えるか?」と考えで住まいを探していました

通勤時間・駅からの距離・築年数・設備 etc

といったところを考慮して、妥協点を見出し住む場所を探していました

暮らしを楽しむという観点で、住居を探してはいなかったですね

 

ただ、モノ作りは好きでした

既製品のサイズが合わなかったりしたときは自分で作ったり、

一から自分で作ると水平だったり直角をだすのが難しいので

カラーボックスを使って自分なりのアレンジをしてオリジナルの収納棚を作ったり、、、

DIYといっても賃貸だと壁に穴を開けることができないので、

簡易的な家具みたいなモノを作ることが多かったですね

 

あの頃こんな団地が自分の生活圏にあったら、間違いなく借りてましたね~

ただ、リノベーションして内装や部屋の見た目は変わりましたが、

断熱や建物の中身、構造自体は40数年前のままだと思うので

暑さや寒さに弱い方、何より快適さを求める方には不向きだと思います

動画で見た感じだと、かなり解放感のある作りに変えていて

高層階だと夏は冷房もあまり効かなそうな・・・?

不便さを楽しめる人、どうやったら快適になるか考えて工夫しようと思える人、

そんな人だったら良いかもですね!

 

 

PS.

茶山台団地】の一連の試みはこの一文に尽きるかも知れない・・・

堺市が主催し、泉北高速鉄道や南海電鉄グループなどの企業、NPOが協力して展開する「シニア向けサービス創出支援事業」によるところも大きい。つまり、予算があるからできることなのだ。「東洋経済ONLINE」より引用

 

少子高齢化空き家問題も当事者だけでは解決できない

地域が一体となってコミュニティーが形成される

そんな街づくりができる土台が必要ですね!

 

 

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